保育園に入れない駅ランキングを公表
不動産ビッグデータでビジネス展開するスタイルアクト株式会社(東京都中央区・ 代表取締役:沖有人)は、「(東京都区部) 保育園に入りにくい駅」の調査を行ったので、公表します。
今回は2017年4月時に、0歳児の保育所潜在需要がどの程度になるかを推計し、保育園に入所しにくい駅、しやすい駅を調査したものです。待機児童数は、「各駅の0歳児の保育所需要(※2)」から「各駅の認可保育所の0歳児定員(※3)」を引いて算出しています。
保育サービスの需要は待機児童数で表されますがこの定義は求職中や産休中の需要を含める、含めないなど行政によって基準が異なります。また、通所距離を考慮せず同じ区内であれば利用可と判断されるなど、利用者が実態をつかみづらい面もあります。そのため、本調査では、待機児童数の潜在需要を含めて推計し、さらに駅単位で集計しました。
このリリースでは、23区(※1)のワーストランキングのみ公表していますが、スタイルアクトが運営する「住まいサーフィン」では、調査を行った23区内421駅の全データを会員限定で公開しています。また、住まい選びの参考となるよう、新築マンションの相場価格(70㎡換算)も掲載していますので、ご覧ください。
■保育園に入りにくい駅の特徴
ワースト1位は北綾瀬(近接する六町駅と青井駅も含みます)です。保育園数(定員数)は多いものの近辺(東綾瀬、大谷田、青井)のURや東京都住宅供給公社が提供する大規模共同住宅からの潜在需要も多く、推計待機児童数は265人と、23区(実質21区)の中でワースト駅となりました。ワースト2位の勝どきは都心部であるものの、高層マンションが多く建設されたため急激に人口が増加しています。そのため、保育園の定員に対し需要も大きくなっているものと考えられます。ワースト3位、4位は江東区内の大島駅と豊洲駅となりました。大島は駅前に公営住宅やURといった大きな団地があり、保育需要人口が多いです。また豊洲はマンションが林立しており、同じ年代のファミリーが流入してきているために潜在待機児童数が多くなったと考えられます。
オフィス街へのアクセスがいい駅で、マンションが多く建設されているエリアや大規模な共同住宅があるエリアでは、同じ年代層が流入してくるため、保育園需要が膨らみやすく、待機児童が多くなっていることが分かりました。
23区内421駅別の結果や、保育園に入りやすい駅は、住まいサーフィンでも公表します。
東京都区部 0歳児の保育園に入りにくいワースト15駅(PDF)
■備考
※1:品川区は募集人数が12月に公表されるため、現時点では作成していません。また江戸川区は区立保育園で0歳児の募集がなく、一部の私立保育園のみで実施しています。同じ条件下だとこの2区は著しく待機児童数が多くなるため本リリースでは除外し、実質21区でのランキングとなります。
※2:各駅の0歳児保育園需要…①住民基本台帳の町丁目別0歳児人口、②東京都福祉保健局公開の保育サービス利用児童割合、③スタイルアクトが所有する分譲マンション竣工情報の3つを用いて作成しています。
※3:行政が公表している保育園の0歳児定員数を使用。各保育園は最も近い駅に定員を紐付けています。
*その他補足*
補足1:2016年10月時点で各行政区により公表されたデータをもとに作成しています。
補足2:2017年 新設予定の保育園情報も含まれます。
補足3:台東区:私立保育園や地域型保育事業は考慮していません(定員不明のため)。
補足4:品川区:2017年の保育園定員は、公表が12月以降のため、反映されていません。
補足5:大田区:地域型保育事業は考慮していません(定員不明のため)。
補足6:足立区:定員が公表されていないため、4月の0歳児募集人数を定員とみなしました。
-本件に関するお問い合わせ先-
スタイルアクト株式会社 ITコンサルティング事業部 原田・堂坂
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