「東京23区賃料改定状況調査 2016年7-9月期」の公表について
【要旨】
◆20万円未満の一般賃貸市場の改定率は前四半期から横ばいであるが、実質プラスの状況が継続。
◆高額賃貸市場は増額改定が約半数を占め高い水準にあるが、増額改定が落ち着き増額割合は微減。
不動産ビッグデータでビジネス展開するスタイルアクト株式会社(東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、「東京23区の賃料改定状況調査」を行ったので公表します。
賃料改定とは、同一住戸の前回募集賃料と(いったん入居→退去後の)今回募集賃料を比較し、差分を24ヵ月補正したデータです(※同額の場合は0%)。 自社の賃貸住宅データベースを用いて集計しており、2016年7-9月期のサンプル数は3万3,782件です。
1.一般賃貸市場(月額賃料20万円未満)
2016年7-9月期の賃料改定率は-0.1%と前四半期と比較すると横ばいで推移しています。築年が2年経過していることを考慮すると、実質プラスの改定が継続しています。しかし、「増額」、「据え置き」、「減額」の区分の中では、「据え置き」の割合が38.9%と最も多く、「増額」の割合は2四半期連続で減少に転じました。
2.高額賃貸市場(月額賃料20万円以上)
2016年7-9月期の賃料改定率は+0.8%となりました。2年前の募集賃料と比較すると、「増額」改定と「減額」改定はどちらも減少し、その分「据え置き」が増加しています。これは、過去2年の間に「増額」改定された分が落ち着いたためと考えられ、2014年7-9月期以来増え続けていた「増額」の割合が、今四半期で初めて減少に転じています。しかしながら、「増額」で改定した割合は46.6%と、依然約半数を占める状況が続いています。
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